不倫相手の配偶者に不倫がばれてしまうと、家族や職場にばれないか心配になります。この記事では、どのようにして家族や職場にばれてしまうのかをご紹介した上で、家族や職場にばれないように対応するにはどのようにしたらよいのかを弁護士が解説します。
目次
どのようにして家族や職場にばれてしまうの?よくある事例をご紹介します
家族にばれた事例
不倫相手の配偶者が自宅や実家に押し掛けてくる
不倫相手の配偶者が不倫の発覚に激怒し、自宅や実家に押し掛けてくることがあります。特に、小中高の同級生で地元が一緒だったりすると、自宅や実家の場所を把握していることがあるのです。
また、SNSなどで情報発信をしている方は、写真や発信されている情報等から、だいたいの自宅の場所を特定することができる場合があります。さらに、法人の役員をされている場合、法人の登記に役員の住所が記載されていますから、誰でも簡単に住所を知ることができてしまいます。
不倫相手の配偶者が親に連絡をする
意外と多いのが、不倫相手の配偶者が親に電話などをして、「あなたの息子さん(お嬢さん)が私の妻(夫)と不倫しています」といい、慰謝料の支払いを求めてくることです。もちろん、親は慰謝料の支払い義務を負うことはありませんので、不倫相手の配偶者のやっていることは好ましくないやり方ですが、感情的になってこのような行動に及ぶことがあるのです。
不倫相手の配偶者が自宅や実家に慰謝料請求の書面を送ってきた
不倫の慰謝料請求をする場合、内容証明郵便という方法で書面を郵送します。これは、家族が受け取ることもできます。家族としては、普通、内容証明郵便が自宅に送られてくることはありませんから、封筒を開けてしまい、不倫の慰謝料請求をされていることがばれてしまう、ということがあるのです。
もし普通郵便で送られてきても、家族が気を遣って封筒を開けてしまう場合もあります。
不倫相手が慰謝料請求の裁判を起こしてきた
不倫相手が事前の連絡なしに、いきなり裁判を起こしてくる場合もあります。
裁判所から送られてくる書類は自宅の住所に届きます。裁判所からの文書は「特別送達」とかかれた裁判所名の入った封筒で送られてきます。基本的には本人が受け取るようになっています。自宅に不在の場合は、不在票が入っています。
家族がそれを見れば、裁判所から書面が送られてきていることに驚いて、何があったのかという話になりますので、不倫の慰謝料請求をされていることを隠すことが難しくなってしまいます。
不倫相手からかかってきた電話やメール、LINEを家族に見られてしまう
不倫相手が弁護士に依頼していない場合、電話やLINE、メールで連絡をしてくることが多いです。仕事が終わって、家族と過ごしている時間帯に突然電話がかかってくれば、怪しまれてしまいます。
また、LINEのメッセージ内容がスマホのロック画面に表示される設定にしていると、家族がスマホの画面を見て、トラブルになっていることに気づいてしまうということがあります。そして、不倫相手の配偶者とやり取りをしていれば、普段と違う行動や態度がでてしまうので、家族から怪しまれてしまうのが普通です。
不倫相手の配偶者が妻または夫に連絡をする
不倫相手の配偶者は、「懲らしめたい」「制裁を加えたい」という思いが強いです。そのため、あなたの妻(または夫)に連絡をして、不倫の事実を伝えることがあります。妻(または夫)の知り合いでなくとも、勤務先や連絡先などを調べたり、SNSのアカウントを調べてDMを送るということがあります。
そして、単に不倫の事実を伝えるだけでなく、一緒になって慰謝料請求をすることを提案し、結託して慰謝料請求をしてくる場合もあります。
職場にばれた事例
不倫相手の配偶者が勤務先に押しかけてくる、連絡をしてくる
不倫相手の配偶者は「社会的制裁を加えたい」という感情が非常に高まっている場合があります。特に、社内不倫のケースですと、勤務先がばれていますから、一番初めに連絡をする先になりやすい傾向にあります。
社内不倫でなくとも、勤務先は自宅より判明しやすいといえます。例えば、インターネットで検索すると勤務先の情報に該当することもありますし、不倫相手が配偶者から問い詰められて勤務先を答えてしまう等があります。
突然押しかけてきたり、電話をかけたりして、「おたくの従業員の●●は不倫をしています。」などと不倫の暴露をするということが意外と多くあるのです。
職場に内容証明郵便が届いた
不倫相手の配偶者が、自宅を調べることができないが勤務先は判明しているという場合、勤務先に不倫の慰謝料請求の支払いを求める内容証明郵便を送るケースがあります。
勤務先の事務の方が封筒を開けてしまい、不倫の噂が社内にひろまるということがありうるのです。
封筒を開けなくともいきなり内容証明郵便が届けば職場内で噂になってしまいますし、上司から事情の確認を求められてしまいます。
職場に裁判所から書類が届いた
裁判を起こすときは自宅の住所に送ることが通常です。
しかし、調査を尽くしても自宅の住所が判明しない場合、やむを得ず、職場に送達することがあります。職場に裁判所からの封書が届けば、やはり社内でも問題になり、不倫の件を上司等に説明せざるを得なくなるでしょう。
不倫トラブルを家族や職場に知られずに解決するにはどうすればいいの?
これまでご説明してきたように、不倫のトラブルを自分で解決しようとしてご自身で対応してきたり、また、相手から連絡がきているのにそれを無視、放置していると、家族や職場に知られるリスクを高めてしまうのです。
不倫の慰謝料を請求されたとき、もっとも重要なことは、弁護士に慰謝料の交渉を任せることです。
それでは、なぜ弁護士に依頼をすると、家族や職場に秘密にすることができるのでしょうか。
弁護士が連絡窓口になり、自宅や職場に連絡がこないようにする
弁護士は依頼者の方から交渉を任せていただくと、連絡窓口を全て弁護士にするよう相手方に対して強く求めます。弁護士から連絡を受けると、この連絡を守る方が大半です。
弁護士が相手方に強くけん制することができる
弁護士は、連絡がある場合は必ず弁護士にすること、家族や職場に連絡しないよう警告します。実際、当事務所が不倫相手の配偶者に連絡をし、職場などへの迷惑行為が止めたことは何度もあります。それでも迷惑行為が続く場合は、刑事告訴などの対応を検討する場合もあります。
相手方も弁護士に依頼をし、合理的な話し合いができる
弁護士がつくと、不倫相手の配偶者側も弁護士に依頼するということが多いです。
「相手に弁護士がつくと、慰謝料が高額になるのでは」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には、弁護士は裁判例から算出される合理的な金額での交渉をしますし、法律論とは関係のない不合理な要求(例 土下座をしての謝罪、謝罪文の作成など)をすることはありません。
また、相手方の弁護士は、あなたの家族や職場に嫌がらせをするようなこともありません。そのため、合理的な話し合いをして、きちんと解決ができるのです。
当事務所にお気軽にご相談ください!
当事務所では、不倫の慰謝料請求をされたという方からも多数のご依頼をいただいており、多数の実績があります。事案によっては即日の対応も可能です。電話、メール、LINEでお気軽にお問合せください。